働き方改革取り組み事例集に掲載
高知県から「働き方改革推進企業」として取材を受け、運送会社ではじめて取り組み事例集に掲載されました。
以下、その内容をご紹介します。
働き方改革を投資ととらえ、
企業価値向上につなげたい
昨年度に創業50周年を迎えた当社は、高い安全性が求められる高圧ガスや危険物、化学品、石灰製品の輸送を中心に事業を展開してきました。液体や粉粒体を輸送するための専用タンクローリーを必要とするこの特殊な領域において、元請け比率の高さが当社の強みです。しかし、従来は価格抑制とオーバーワークに依存していたため、人手不足や人的ミスによる品質低下が課題となっていました。転機となったのは、創業家出身の若手3名の参画と、川上の物流会社とのM&Aです。権限移譲と業績安定を背景に、「働き方改革によって社員満足度を高め、顧客満足度の向上につなげて高付加価値化を実現する」という目標を掲げ、賃上げやIT化などの施策を本格化しました。
わずか数年で時給換算500円アップ
社員満足度の向上
高い安全意識と能力を持つ「次世代の人材」を確保するため、段階的な賃上げと労働時間の短縮化に取り組み、3年間で時給換算500円アップを実現しました。併せて給与体系・賞与査定基準を見直し、インセンティブの適正化を推進。「効率賃金仮説」に基づき、ドライバーのモチベーションと安全意識の向上に力を入れました。また、若手増員と多能工化によってオーバーワークの改善に取り組み、未経験者の採用と育成では免許取得費用の全額助成や長期的なフォローアップを行い、安全性と人材の確保を両立しました。
輸送品質の革新
組織変革が収益性を押し上げる
顧客満足度の向上
上記施策によるコスト増加を受け止めるためには、輸送品質の向上による高付加価値化が不可欠でした。働き方改革で人的リソースを強化したことで受注能力が向上し、荷主様の機会損失を減らすことができました。さらに安全性をはじめとする品質向上に向けて厳しい指導教育や人事考課を実施した結果、プロ意識の共有によって高いパフォーマンスを実現しました。結果的に平均年齢が42歳まで若返り、短期間で荷主様からの評価も上がり、収益性も大きく向上しました。
DXの導入で生産性が大きく向上
今年、法令の改正と同時に導入したのが、生体認証を利用したIT点呼システムです。これによって、管理者とドライバーの対面での点呼が不要となり、サポート部門の生産性が大きく向上しました。
【成果】
時給換算500円アップをはじめとする社員満足度の継続的な改善施策によって、組織の新陳代謝が進み、定着率が向上。※社員満足度はGoogleフォームによる匿名アンケートで調査し、関連項目の満足度が5段階中4以上に向上。
働き方改革で社員のパフォーマンスを向上させ、高付加価値化により顧客満足度の向上につなげて過度な価格競争から脱却し、高収益化を達成。
顧客とのパートナーシップにより、一社単独では不可能な労働環境の改善とワークライフバランスの向上に成功。